芝生の植え付け前の調整
今回は芝生を植えるための直前となる調整作業を行います。
ここをしっかりやっておかないと、後で「こうしておけばよかった」と後悔する結果となってしまいます。
わたしも失敗をした経験がありますので、ぜひ芝生の植え付け作業前に読んでいただければと思います。
芝生の高さの設定
最初に大事なのは、芝生植え付け後の仕上がりの高さを決めておくことです。
間違えてはいけないのが、現状の土の高さが仕上がりの高さになる訳ではなく、芝生を植え少し成長したぐらいの高さが、普段庭を目にしたときの芝生の高さになるということです。
購入してきた芝生には土がついていて高さは約3cmほど、そこから夏場には密度が増してさらに0.5cm~1cm程度高さが出てきます。
芝刈りをしないで放っておけば、さらに伸びて高さが出てます。
なので仕上がりの高さは現状の土の高さより、4cm~5cm程度高くなることを想定します。
それでは高すぎるという場合には、高さを調整する作業から始めましょう。
このように植え付け場所が壁やブロックなどに面していれば、ビニール紐を使って仕上がり位置に目印をつけておくとわかりやすく作業できます。
降雨時の排水について
さらに調整は続き、高さだけではなく「傾斜」にも気を配る必要があります。
これはゲリラ豪雨や台風などによって水があふれてしまったときに、水の逃げ道を確保してあげるためです。
歩道などに面したオープン外構の新築住宅であれば歩道側に、道路より1段高くなっている住宅の庭には排水用の雨水桝などがあると思いますので、どちらも排水できる方向に傾斜をつけて水の流れを作ります。
この写真は雨水桝に向かって全体が傾斜しており、あふれる雨水を逃がすようにしています。
芝生の植え付けが終わった後、芝生の上に水たまりが出来ていたり、水の流れが思い通りになっていないとなると、芝を一度剥がして土からやり直さないといけません。
この二度手間を避けるために、また見た目にも凸凹の少ない綺麗な仕上がりにするためにも、芝生の植え付け時には、必ず土の高さと傾斜を調整しておきましょう。
次は芝生の仮置き作業についてご紹介します。