新築住宅の芝生化計画
新築建売住宅の庭をきれいな芝生にするブログ

8月の芝生の育て方

カテゴリー:月別芝生の育て方08月28日
夏に溜まるサッチ

強すぎる日差しに台風も気にかかる8月
高麗芝や姫高麗芝は暑さや乾燥には強い品種ですが、35度近くまで上がる日の直射日光は強烈。
芝生の成長も悪くなります。
そんな8月を乗り切るための芝生の育て方をご紹介します。

8月の芝生の手入れ

週1回程度の定期的な芝刈りと、肥料・水分が適切に与えられていれば芝生の成長は続きます
しかし35度を超えるような暑過ぎる日が続くと、高麗芝であっても生育が鈍くなってくるのを実感できると思います。
暑すぎる気温には芝生もバテてしまうようですね。
ここは人間が小まめに介入し、生育を助けてあげましょう。

8月の気温が高いのは仕方ないとして、生育を促すためには少しでも芝生や土の風通しをよくしてあげることが大切です。
その為には小まめなサッチ取り

8月の暑い日が続く中、レーキがけをしてみました。
夏に溜まるサッチ
芝刈りをしていないのに、こんなにサッチがでてきました。
もう一度言います、このとき芝刈りはしていないんです…。

では、これだけのサッチが堆積している芝生に、炎天下の中で水やりをしてしまったらどうなるでしょう?
そうです、完全に芝生が蒸しあがってしまいます
サッチが芝生の表面や土に蓋をしている状態ですから、水蒸気が逃げれずに蒸れてしまって成長に悪影響を与えてしまうのです。

夏の暑さが原因で枯れている葉も多くありますが、この蒸れによってもサッチが増え続けるという悪循環となってしまします。
ですから、真夏はサッチの堆積に気を配り、堆積しないように注意しましょう。

また葉の観察も行いましょう。
芝生の葉が丸まっている時は乾燥の合図で、水やりが必要です。
さらに水やりとは別に、ホースノズルの「ミスト」や「霧」を使って葉を濡らすことで地温を下げることもできます。
暑すぎるような日は試してみましょう。

台風への対処

炎天下の日もあれば、台風や不安定な大気によるゲリラ豪雨によって、道路などが冠水することも多い8月。
大量の雨が降れば土の保水力や排水が追いつかずに、芝生も冠水することがあります。

一時的な冠水であれば芝生に大きな影響は与えませんが、問題はその後です。
冠水することによってサッチやゴミが浮き上がり排水される方向(低い土地)へ集まって、水が引くのと同時にサッチやゴミの塊となります。
塊となったサッチやゴミが乾いてくると、今度は芝生に蓋をするような状態となり、これもまた残った水が逃げられずに蒸し風呂状態となります。
そのままにしておけばカビやキノコの発生原因となることも。
当然その場所の芝生は枯れてしまいます。


このような事態にならないように、冠水するほど雨が降った日の翌日にはレーキがけを行い、サッチの塊はすぐに取り除くようにしましょう。

次回は、日本芝のシーズン最後となる9月の芝生の育て方と刈り留めをご紹介します。

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