7月の芝生の育て方
梅雨明けが訪れ強い日差しが差す7月。
芝生は活発に成長し、丈が伸びやすい状況になります。
芝刈りの頻度も増えてきます。
また梅雨の間に降った雨で土が締まっていますので、エアレーションも必要になります。
7月の芝生の手入れ
今月も芝刈りから行っていきましょう。
梅雨の間は雨で芝刈りができないことも多いと思いますが、7月に入ると安定して芝刈りができるようになります。
まずは長く伸びて踏まれた芝生を、レーキを使って起こしていきます。
倒れたまま芝刈りしてしまうと、そこだけ長さが残ってしまいますので、必ず行うようにしてください。
サッチ取りの時とは違い、ざっとで大丈夫です。
しっかりと芝生が起き上がりました。
これで芝刈りを行います。
バリカンを使ってザクザクと刈っていきます。
成長最盛期の7月に芝刈りを定期的に行い芝丈を短く維持させていると、密度の濃い芝生に変わっていきます。
ですから少し面倒でも1週間に1度、少なくとも10日に1度は芝刈りをしておきましょう。
芝刈りが終わったらレーキでサッチを取り、芝生専用肥料を使って芝刈りのダメージを回復させておくと尚良し。
芝生には芝生専用のメネデールを使用しましょう。
ちなみに、私が使っているバリカンのレビューはこちらのお手軽!山善の芝刈り機グラスバリカンの評価レビューからご覧になれます。
雨降って地固まる
ことわざにあるように、雨が降ると実際に土は固くなります。
特に梅雨のような雨が降り続く時期はなおさら。
その原理を説明しますと、ふかふかな空気のいっぱい入った土に雨が降ると、空気の入っている隙間へ水が浸入していきます。
そしてその水が引く時に、細かい砂や土が一緒に動くことで、空気の入っていた隙間を埋めてしまいます。
これが「土が締まる」という現象です。
雨が降る度この作用が繰り返されることで、土に隙間が無くなっていき、圧縮された状態になってしまうのです。
よって、梅雨明けの7月ごろは土が固まっている可能性が高いので、ローンスパイクという道具を使って土に酸素を補給する「エアレーション」を行います。
エアレーションとは土に穴を開け、土中に酸素を供給する方法です。
しっかりと力を入れて踏み込みます。
奥まで刺さったら、土をかき混ぜるイメージでローンスパイクを上下に振ります。
そうすると土に穴があいたり、ひび割れが起こることで酸素と水の通り道が確保されます。
これで土に空気と水の供給がされ、さらに古い根を断ち切りる効果もあり、新しい根の発生や生育の活性化が期待できます。
ローンスパイクを抜く時は、芝生まで一緒に剥がさない様に、このように両足で芝生を押さえながら抜き取ります。
押さえないと芝生が剥がれてしまうこともあるので、注意しましょう。
下の写真がローンスパイクを差した跡です。
6箇所穴が開いているのが分かるでしょうか?
これがエアレーション作業となります。
特に人が歩くような場所、踏み固まってしまう場所を入念に行いましょう。
雨の多かった季節が終わり7月にエアレーションを行っておくと、8月の猛暑でも青々とした芝生を継続させることができます。
次回は、猛暑・炎天下により成長の鈍る8月の芝生の育て方をご紹介します。