芝生の植え方
いよいよ今回は芝生の植え方についてご紹介します。
これまで失敗しないための芝生の土作りから、芝生を植えた後のことを考えた調整方法を紹介してきました。
ここまでの工程をすべて行いながら、実際に芝生の植え方についてご紹介していきたいと思います。
芝生を貼ってしまった後に様々な調整をするのは難しいですから、しっかりと時間のとれる時に丁寧に行ってください。
一応、前回の記事の工程(芝生のカットなど)まで終わっていると想定して話しを進めていきますが、この画面を見ながら芝生を植えることもできるように、全体の流れもあわせて紹介いたします。
芝生の植え付けカテゴリーの記事はこちら
芝生を植える方法・手順
今回芝生を張るために用意したのは、今まで植わっていた芝生を剥がし荒れたこの場所です。
ちなみにここは芝生の剥がし方で使用していた場所で、土が硬く固まって芝生が枯れていた場所です。
ここはよく人が歩く場所なので、すぐに土は塊になってしまい、シャベルも20cmで止まってしまうほど固い土に仕上がっております。
さぁ、ここに芝生を植えていきますよ!
とにかく、まずはこの土をよく耕します。
塊の土があれば崩しながら、とにかく耕していきます。
こういった固くなった土には、川砂を投入して柔らかくし、さらに耕していきます。
さらに必要であれば繊維質の腐葉土やピートモスも投入します。
どうでしょうか?足跡がくっきり残るくらいに柔らかく、空気の入った土になりました。
土をしっかりと耕す作業には、土を柔らかくする以外に害虫駆除という役割も兼ねています。
土を掘り返していると、何匹か見つかるコガネムシの幼虫。
一応見たくない人の為に小さめにして、ぼかしも入れときます。
こいつを放っておくと芝生がやられてしまいますから、見つけ次第補殺するようにしましょう。
虫が苦手なら、スコップですくってスーパーの袋に入れてそのまま燃えるごみへどうぞ。
土の下地ができたら、一度整地します。
(もしここまでで芝生のカットなどを行っていなかったら、仮置きをしてサイズの調整をしておいてください)
シャベルやスコップなどで土を平らにしていき、水の流れも考えて傾斜をつけます。
ここでまた土の塊などを見つけたら、崩しておいてください。
そして全体にまんべんなく水をかけます。
バシャバシャとかけると土が動いてしまいますから、シャワータイプのノズルで優しくたっぷりと水をかけます。
こうすることで、水が土にしみこんでいくうち表面が馴らされていくのと同時に、芝生を植えた後に水が思ったように流れていくかどうかも確認できます。
一通り水がひくまで待ってから、形を整えた芝生を並べていきます。
隙間なく並べてもいいのですが、芝生が根付く前に歩いたりすると芝生が少し動いてしまうことがあるので、このことも考えて2~3cmの隙間を作るようにします。
ただ並べただけでは芝生は浮いており動いてしまいやすいので、土に密着するように優しく芝生を踏んでいきます。
まだ終わりじゃないです。それでは最後の工程です。
芝生の目土の役割
今の状態では芝生の根(底の部分)は、庭の土と完全に密着しているとは言えない状態で、水はすぐに表面から蒸発し乾いてしまいます。
さらに芝生は根付くまでは土から水を吸い上げることができないので、乾燥対策が必要になります。
そこで根付く前の乾燥を防ぐために、芝生を貼った後には必ず芝生の目土を投入するようにしましょう。
目土とはその名の通り芝生の隙間を埋める役割をし、水分の蒸発を防ぎ、さらに根張りを良くする効果もあります。
これはかなり大切な工程ですから、必ず行うようにしてください。
芝生が見えなくなるくらいにしっかりと、また芝生と芝生の隙間を埋めるように目土を入れます。
手で芝生の中に刷り込むイメージで。
こうすることで芝生の乾燥防止はもちろん、隙間が土で満たされたので芝生の根も伸びやすく密度も高くなります。
芝の目土はこちら
最後にもう一度水をたっぷりかけて、芝生の植え付けは完了となります。
どうでしたでしょうか?
今の見た目はあまりよろしくないですが、これから芝生で青くなっていくのは見ていて楽しくなりますよ!
今回植えた芝生の成長の様子はこちらの芝生を張って1週間後の記事からご覧ください。