新築住宅の芝生化計画
新築建売住宅の庭をきれいな芝生にするブログ

芝生の剥がし方

カテゴリー:芝生の管理03月07日
芝生をテコの原理で剥がす

成長の悪い芝生を剥がすタイミングがありましたので、今回は芝生の剥がし方についてご説明したいと思います。

芝生を剥がすのはイメージするより大変な作業です。
休日など時間のとれるときに、汚れてもよい服装で手袋とシャベルを用意して行いましょう。

シャベルとは足をかけられる部分があるもののことを言って、足がかけられないスコップですと芝生の根が切りにくいので注意してください。

芝生を剥がす場所を決める

芝生の張替え場所
このように枯れてしまった芝生、もしくは芝生を張替える場所を決めます。
決して一度に剥がそうとは思わずに、30~40cm四方で切り剥がしていきます。
芝生が売られている様な状態ですね。

まずは剥がす場所に切り込みを入れていきます。

芝生にシャベルを差し込む
足でしっかりとシャベルに力を入れて、芝生に刺していきます。

まだテコの原理を使わず、差し込むだけにして下さい。
(ここで芝生を剥がそうとシャベルを倒してしまうと、小さくちぎれてしまって余計時間がかかります。)
芝生が切れるブチブチという感触が足に伝わってくるはずです。

この芝生を切る作業を、四角になるように切り込みを入れていきます。
芝生に四角く切り込みを入れる

土が硬くなってしっかりと刺さらなかった部分があれば、再度切り目に沿ってシャベルを入れて、思い切りよく足に力を入れて芝生を切りましょう。


芝生を剥がす

四角く切り込みを入れた芝生の一辺に再度スコップを深く入れて、テコの原理で芝生を持ち上げます。

芝生をテコの原理で剥がす
土に埋まった芝生の根が切れる音がします。
半分くらいまで持ちあがったら反対からもスコップを深く斜めに入れて、テコの原理で芝生を浮かし一気に剥がしきってください。

土もろとも芝生が剥がれました。
土の塊がついた芝生

このように芝生を剥がす際は「根を切る」ことと、また「持ち上げる」ことが必要になるので、なるべくしっかりとしたシャベルを使いましょう。
シャベル自体は土を作る際に耕したり、今回のように芝生を剥がす時など、ずっと使用することになるのでなるべく良い物を選んでください。

写真のように(右側が剥がした芝生の裏側)土の塊が付いている場合、芝生の土が固すぎて元気がなかったことが原因と想像されます。
よく人が歩く場所はこのような状態になりやすいです。
このような場合は、芝生の育て方ではなく「土作りで失敗」していますので、過去の芝生を植える土作りこちらの記事を参考に土作りからやりなおしてください。

芝生の捨て方

最後に剥がした芝生の捨て方についてご紹介します。
自治体にもよると思いますが、土がついた芝生はそのままでは燃えるゴミに出すことはできません。
土を落とすには、芝生の裏面(土のついているほう)を小さいスコップや棒などで叩くと、土がバラバラになって落ちていきます。
芝生と土を乾燥させてから行うと作業がスムーズです。

もし剥がした芝生が大量にある場合は、芝生を裏側にして並べ、高圧洗浄機を使っていっきに土を飛ばすという方法もあります。

ちなみにこちらの写真は土を落とした状態。
土を落とした芝生
わかりづらいかもしれませんが、植えてあった状態でみるよりも、かなりスカスカであったことが分かります。

これは芝生を剥がしてみないとわからない結果ではあるのですが、こんな状態まで来ていると、いくら肥料をあげたりしても回復が見込める可能性は低く、回復できてもかなり時間がかかるでしょう。
芝生を剥がす作業は簡単ではありませんが、綺麗な芝生を目指す上では張り替えを選んだほうが良い結果になることはよくあります。

「最近芝生が元気ないなー」と思ったら、こちらの記事を参考に、張り替えも検討されてみてはいかがでしょうか?
今回芝生を剥がした場所に、再度芝生の植え付けをした記事はこちら。
芝生の植え方