芝生と他の植物との共存は可能か?
芝生は一般住宅では庭に植えていることが多いと思いますが、他の植物も一緒に育てていると言う方も多いと思います。
芝生は芝生だけ、花は花壇のように、しっかりとスペースがわかれていれば問題はありませんが、芝生と同じエリアに花などの植物を植えるとどうなるのでしょうか?
今回は私が実際に経験した内容をご紹介したいと思います。
芝生に植えられる植物のポイント
芝生が植わっている場所に植えられる植物と言えば、中程度の木々やあじさい、ブルーベリーなどが多いでしょうか?
これらの植物と芝生が上手く育つのかは根の張る位置にポイントがあります。
芝生は土の表面から15cm程度まで根を伸ばします。
この距離と同じ程度に根を張る植物、例えばあじさいを植えた場合、どちらかがどちらかの養分を奪ってしまいます。
つまり共存させることは難しいということになります。
我が家の場合は、あじさいの根の勢いの方が強く、見事に芝生が枯れ上がりました。
あじさいの根はこのように伸びていました。
横方向に太い根が伸び、芝生の直下まで侵入していたのです。
こういった状況を防ぐためには「根止め」を使い、互いに根が浸入しない方法をとる必要があります。
根止め 土ストッパー(20枚入り)
根止めはこんなふうに土に埋め込み、土中の壁として利用します。
この根止めがあることによって、横に伸びる根を止めることができます。
芝生に直接植えられる植物
上記の説明にて、同じ位置に根を張る植物は一緒に育てるのは難しいと分かりました。
それでは、根を張る位置が違えば植物は育つのでしょうか?
答えは「○」です。
芝生と一緒に植えられる植物の代表格が「チューリップ」。
いわゆる球根系です。
チューリップなどの球根は、冬に20cmほどの穴を掘って埋めるという植え付け方をします。
したがって、根が伸びるのは20cmより下ということになり、お互いのテリトリーを侵さずに成長することができる植物です。
実際に芝生へチューリップを植えてみましたのでご覧ください。
まずはカッターを使って、スコップが入るくらいの大きさに芝生をカットします。
20cmくらい土を掘ったら、チューリップの尖った方を植えにして植え付けます。
そして3月頃。
芝生を突き抜けてチューリップが顔を出しました。
しっかりと育ちましたね。
芝生と植物を一緒に植える方法
根止めや球根以外にも、芝生と一緒に植物を植える方法はあります。
冒頭で名前を上げたブルーベリーなどもその一つです。
ブルーベリーは酸性の土を好み、一般的にはピートモスが主体の土で育ちます。
一方芝生は中性~弱酸性を好みます。
この好みの違いを利用して、使用する土を明確に区分しておくと、同じスペースでも根が浸入しにくくなります。
自然の根止めと言えるかもしれません。
ただ100%ではないので、しっかりと植物と芝生を両方育てたい場合は、やはり根止めを利用するのが一番確実となります。